自然林の勉強会 |
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| 平野虎丸講師 NPO法人 エコシステム(熊本県上益城郡益城町小池3435) 2007年9月8日(土) 13:00〜16:00 日向市中央公民館において 主催: 日向市ふるさとの自然を守る会 共催: ルミナス・ヒムカ水生生物研究所 九州の山々は、ほうっておくと森林になります。 伐採後のはげ山にたくさんの木を植えることは、大きな自然破壊になります。 何もせずに、自然の持つ回復力に任せるのが、地球環境を守るために、もっとも大切です。 日本の林業は、行政が林業から撤退することでよみがえります。 美しい森づくりの話は、平野虎丸さんの生まれた熊本県の話から始まり、始終楽しく和気藹々とした雰囲気で、横道にそれながらいろいろなお話が飛び出しました。参加者からも途中質問や、意見などが飛び交い、時間が足りなくなるとやきもきした主催者のストップが何度もかかりました。なごやかな雰囲気は虎丸さんのお人柄によるもので、辛口の行政批判は、聞く耳に心地よく響きました。 お話より 生まれは熊本県のクマ川の上流で、いまだに電気は通っていません。 16人兄弟の9人目で、母の作るわらぞうりが間に合わず、はだしで野山を駆け回っていましたが、足の裏が強くなって別に何ということはありませんでした。にわとりも一緒に生活していました。 村の人みんなが、助け合っていました。餓死したりすることはありませんでした。 当時店が村に1件だけあって盆と正月にお金を支払えば、あとはツケでよかった。食べ物がなくて人が死ぬようなことはなかった。村中の人が助け合って生きていたので、食べ物をわけあったり、家の屋根が壊れれば、みんなで修理しあっていました。 当時の林業は植林はしていませんでした。 当時は焼畑農業をしていました。山を焼いてひととおり作物を作って最後に収穫期の短いそばを作るとそこはそのままほったらかしておいた。そうするとひとりでに再生してまた20年ほどたって焼いて作物を作っていた。木を植えるようなことはしていなかった。 昔の林業は、一日中歌を歌っていました。 当時はチェンソーなどなかったので、300〜500年経った大きな木を手ノコで時間をかけて切るしかなかった。少し切っては、倒した木が次の作業の邪魔にならないで、動かすときにスムーズに動かせるにはどうやって次にノコを入れたらいいか考えながら切っていました。 その木を搬出するのも時間がかかりました。10メートルほど動かすのに丸一日かかっていました。一曲歌って合いの手を入れて、みんなで力を合わせて2センチ動かす、また歌って2センチ動かす、またまた歌って2センチ動かす。それを一日中続けたのです。だから一日中歌っていた。 はげ山になるなんてことはなかった。 大きな木を切るのは大変だったし、樹齢2、30年の木でも切るのはたいへんでした。そして時間もかかったので、ある一定の木を切り出した頃には、もう次の木が生えてきていました。また一山超えて木を搬出することはできなかったので、きらずに残った場所が必ずありました。だからその木は残り大木があった。 今はチェンソーで、大きな木を切って、そばの切り出すのに邪魔な小さな木も全部切ってしまう。そして機械で運んでしまうので、あっという間にはげ山になってしまう。機械化が自然破壊を招いている。 |
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| 今の土砂災害は90%人災です。 今は台風の度に大きな土砂災害が起きているが、それは林業をちゃんとしていなかったからです。 今植えられているスギ、ヒノキは挿し木です。挿し木は実生とちがって、深い根ができない、浅いひげ根だけです。だから水をあまり通さず涵養木にはならない。
挿し木のスギ、ヒノキは根を地中に延ばさず表面に広がるため、雨水は地上を流れる。また伐採すると地上の下を雨水が流れ、ひげ根が浮いた状態になり、倒木しやすくなる。そして地すべりを起こす。 現在この災害がいたるところで見られる。 九州は植林を進めたため森林破壊が進み、自然が少なくなっています。 九州は自然が豊富でいいですねと、よく言われるけれど、実際は九州の山の方が自然破壊が進んでいます。その証拠に、生態ピラミッドの頂点に位置する、クマ、イヌワシ、カワウソがいなくなってしまった。これらの動物がいないということは、自然に乏しいということです。植林により自然破壊が行われたのです。 植林をした山からは、水が湧き出てきません。 植林をしてから、いつも飲んでいたきれいな水が枯れてしまったという話をよく聞きます。 植林の木は雨水を地中に含ますことができないので、湧き水がなくなる。 湧き水は自然に浄化された飲料水となり、日本の山のいたるところで豊富な水を提供していたのに、どんどん消えていっています。 森林と林業を一緒にしてはいけない。 大きな問題は、森林と林業をごちゃごちゃにしていることです。 自然の森林は人の手を加えないままにしておくこと。森林整備は整然と木を植えることではありません。 林業での木材生産は50年かかるのだから、適切な場所に適切な方法で植えないと、間違ったところに植えて 50年経って、結果が悪いということになってしまう。 商品としてのスギやヒノキは、植林を全国的に進めたため、現在あまっており、買い手がない状況です これ以上植えてはいけません。 外国から安い外材が入ってきたから、林業が不振であると言っているが、実際の原因は生産過剰である。いくら安くても買い手がないので、木材を伐採して運ぶ手間代の方が、お金がかかってしまう。 50年ほど前まで、林業が黒字だったのは、現存している木を伐っていたからです。 手入れや植林などをしていなかったからです。 行政が林業から撤退し、林野庁をなくさないと、林業に希望は持てません。 若者が林業に希望を持てるようにならないと、日本の林業の明日はありません。 現在、男性が林業に一日就いて、日当は6,700円ほどにしかなりせん。 林野庁関係の天下り先となる法人は57もあります。 机の前ですわっているだけの人にお金をあげるのではなく、汗水流して働いている人に、十分な報酬を与えるようでなくてはいけません。安心して生活できるようにしなくてはいけません。 これからは雑木を育てましょう。 ほったらかして育つ雑木は、パルプになりますが、現在の化学ではスギ、ヒノキをパルプにするには高価な薬剤を使わなくてはならないので、採算があいません。 伐採したあとの山には何も植えず、自然の力で森林を回復させましょう。 ゆっくりとその土地に適した森林ができあがります。 |
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| 特定非営利活動法人 エコシステム パンフレットより 深刻で複雑に見える地球環境問題も、そのほとんどを自然復元による「実生の山づくり」が解決します。 実生の自然森林は、野生生物と人々の生活をまもります。 1.地球温暖化防止 2.土砂崩壊防止 3.水資源確保 4.川や海の浄化 5.野生動物保護(特に大型の野生動物) 6.子どもたちの心と体の健全育成、などなど 平野さんたちのNPO法人エコシステムでは、伐採したはげ山を買って森林を再生し、エコ学習公園を作っています。そこでこどもたちに、自然のすばらしさ、楽しさを伝える活動もしています。私も遊びに行ってみようと思っています。 エコシステムのホームページ エコシステムで検索ができます。 |
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| あとがき その土地の環境にあった森林は、手入れはほとんど必要ありません。いろいろな植物、昆虫、動物とたくさんの命をはぐくみます。豊富な生態系は健全な地球環境を育みます。 私たちはそこからたくさんの恩恵を与えられています。それはみんなに、地球に住む生物に平等に与えられたものです。山菜や木の実、魚、貝、飲料水となる湧き水、きれいな空気などなど。生きるのに必要なものがただで、私たちに与えれています。そしてこれから生まれてくる子供たちにも、同じく与えられているものです。 私たちは、豊かな自然を次の世代に残していかなくてはいけない、それが地球が瀕死の状態になりつつある今を生きている私たちの役目ではないだろうかと思います。 その活動を30年前から実践されているエコシステムのみなさんに心からエールを送り、私もできることを少しずつ増やしていきたいと思います。 平野さん楽しいお話をありがとうございました。 お聞きしたお話と、いただいたパンフレットから書かせていただきました。(KEIKO) NPOエコシステムより このページは、宮崎県のKEIKOさんのホームページから引用させていただきました。 KEIKOさん、ありがとうございました。 KEIKOさんのホームページ ホームページの説明から。 東国原知事と注目を浴びている宮崎県です。 その宮崎県の延岡市と日向市の間にある門川町から、宮崎の小さな情報をいっぱいお伝えします。 みなさんの楽しい情報もお待ちしています。 |
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ブログ「石窯男の冒険」より |
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| 人気ブログ『「美しい森林づくり」国民運動』http://blog.livedoor.jp/rokuten1/を開設されている、熊本市在住の平野虎丸さんの講演会に家族で参加した。 「林野庁はいらない!」などどいうカゲキなことをブログに書かれているので(しかも警察OBだし、名前も“虎”だし)、さぞ強面(こわもて)の御仁かなと想像していたのだけど、腰が低い、やさしい目をされた方だった。 話はまずご自分の生まれ育った、熊本県と宮崎県の境に位置する水上村での思い出から始まった。 11人兄弟の9番目として生まれ、子供のころは母親の編むワラジが自分までゆきわたらず、ニワトリと一緒にほとんど裸足で生活していたこと、現金収入は少なかったけど近所同士助け合って暮らしていたこと、また山師として働いていた当時はチェーンソーや重機は一切なく、歌を歌い声を掛け合いながら木を切り運んでいたこと。 そして「そんころの球磨地方には杉はほとんどなかったですね。切っていたのは、こぎゃん太か(こんなに太い)自然木ばっかりでしたたいね。」 警察に入ってからも、環境問題特に野鳥保護や森づくりへの想いが強く、(つまりは警察組織のなかで出世できず)、退職される前は僻地の警察署にばかり配属されていたのだそうだ。始末書も幾度となく書かされ、「もう二度と(環境保護は)やりまっしぇん」と上司に謝りつつ、したたかに野鳥保護や森づくりをやっておられたという。たいした御仁である。 さて話は本題の森づくりへと移る。話のポイントを箇条書きにしてみよう。 @森づくりとは、環境を守るための自然林の保護と木材生産を目的とするものに分けなければならない。国が行っている林道整備などの“森づくり”事業は、ほとんどが森林破壊につながっている。 A現在植林されている杉やヒノキは、挿し木から栽培されたいわば“クローン”苗が育ったもので、木自体は大きくなるけれど、根がまっすぐに深く伸びる実生(みしょう)の苗と違い、根が横にばかり延びるため、台風や大雨時に災害を引き起こしやすい。今の自然災害の90%は人災だといえる。 B九州には自然が残されているとマスコミでは宣伝するが、実際は生態系の頂点に位置するクマもイヌワシも絶滅しており、危機的な状況にある。カワウソも絶滅したと思われる。 C木材生産のための杉・ヒノキは供給過剰で、飽和状態にある。林野庁や官僚の天下り先の外郭団体を廃止し、若い人が希望の持てる林業づくりにもっと税金をまわすべきだ。そうしなければ、山はますます荒廃する。 D杉・ヒノキを伐採したあと、植林しなくても自然林は再生する。 ご自分の実体験に基づいた話は、説得力があった。そしてなにより、ほんものの森を子供たちに残したい、残さにゃならんという、熱い思いが話の端々に感じられた。 講演会終了後、主催したKさん宅で懇親会があった。 心のこもった手作りの料理をいただきながら「虎丸さんも飲まれるんでしょう?」とたずねたら、「いやビール半分くらいしか飲めんとですよ」とはにかまれた。 虎丸というくらいだから「飲んだら大虎になるのかな」と思っていたので意外だったけど、「ほんとは、ごぎゃん金にもならんことは、やめようかなあと思う事もあっとですよ。自分には一銭にもならんとですけん。」と笑いながら話すその目は本気の目をされていた。“森づくり”に信念をもって取り組む、“虎”のまなざしだった。 虎丸さん、また話に来てくださいね。子供たちも待ってますよ〜。(了) NPOエコシステムより 石窯男さんのブログ 手作りの石窯でパンを焼いておられます。 ぜひ、遊びに行ってください。 |
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