| 日本政府への要望書 国民の生命と財産を守るために |
| 熊本エコ第28号 平成21年9月8日 鳩山 内閣総理大臣 様 NPO法人エコシステム 理事 平野 虎丸 TEL:FAX 096-288-8086 email:t-h131356@topaz.prara.or.jp 国民の生命と財産を守るために、「林野庁廃止」を提案します 日本国土は、その約69lが森林で覆われ、森林が豊かな国であるといわれています。 しかし、その森林豊かなはずの日本は今、本物の自然森林を失い、毎年のように土砂災害やそれに起因する水害に見舞われています。 また多くの国民が生命や財産を失い、特に奥山の森林破壊により、山崩れを起こして、河川や海の破壊・動植物が絶滅に追い込まれるなど、悲惨な状況となっています。 日本の森林破壊問題は、早急に解決策を講じなければ、日本の未来は風前の灯です。 日本の自然森林がなくなった一番の原因は、国の林野政策にあります。 木材生産である林業を、「森林整備」・「森づくり」・「水源涵養林づくり」・「美しい森林づくり」などと偽って、国や県の公務員が戦後64年間も、税金を遣って木材生産を継続してきたのです。 木材生産を公務員が行ったことで、日本の林業は生産過剰に陥り、民間林業を圧迫する存在になっているにもかかわらず、給料が安定している公務員はいつまでも反省せず、植林を続けて、需要の100倍〜1000倍の木材生産を行っているのです。現在の日本林業は、公務員のためにあると言っても過言ではない状態です。 私は、この林野庁の林業暴走に対して33年前から危機感を抱き、23年前からスギ植林をやめるように提案していますが、政治家や公務員は聞く耳を持たず、取り返しがつかないことになってしまいました。 今回、幸いにして政権交代が成し遂げられましたので、一日も早く、森林破壊である林業(=木材生産=商業)に公務員がかかわることをやめて、林業を企業や個人に託すことを提案致します。 無責任な公務員が税金を無駄遣いした上に、大切な国民の共有財産である国有林の自然森林まで破壊された国民は、公務員による過剰林業の犠牲となり、大雨や台風の度に尊い生命や財産を奪われています。 本物の森林を大切にして、税金の無駄遣いを排し、需要と供給のバランスの取れた林業を育成することによって、生物多様性が守られ、水資源が確保でき、地球温暖化防止も出来て、全ての生きものと共存しながらの、持続可能な人間社会を構築することが出来ます。 林野庁を廃止すると、下図のように多大なメリットが生じます。 |
| 図 は、 しばらくお待ちください。 |
| 上図の説明 @ 日本の国土が守られ、国民の生命と財産が守られる ○ 国営企業の林野庁が率先して、国有林で過剰な木材生産を行っているため に、国益を損なっています。 ○ 林野庁が木材生産から撤退することで、木材生産が生産と需要のバランス が取れ、不要な木材生産が減少することにより、自然森林が復活し、大雨や台風で奥山の土砂崩れや水害が減少することで、国民の生命と財産が守られる。 A 日本の生物多様性が守られ、農林業への鳥獣被害が減少する ○ これまで、国有林で木材生産を行ったことによって、自然生態系や生物多様性が破壊されてきたので、木材生産をやめることで、自然に自然森林が復活して自然森林が蘇る。 ○ 国有林内で人が林業作業をしなくなれば、野生動物たちは自然と国有林内に戻り、国有林内で餌が調達できれば、人々が生活する里山まで降りてくる必要がなくなり、里山での野生動物による農林業被害もなくなる。 ○ 野生鳥獣による農林業被害といわれるものがなくなり、環境省の「有害鳥獣駆除」予算も削減できる B 税金の無駄が削減できる。 ○ 国の林野庁や県の林政課などの現場で直接作業しない『デスクマン』の人たちによる、作文だけで、この30年間税金のムダ遣いをしてきている。 ○ 林野庁予算約4000億円のうち、その半分2000億円を民間の企業や個人の林業従事者に国の財務省から直接市町村へ配布する。 ○ 現在までの半分の税金で林業(木材生産)も効率が上がり、自然森林の保全ができて、水資源が確保されて地球温暖化も防止できる。 ○ 現在までのシステムを根底から変えることによって、生きたお金を使うことで、木材生産に若い労働者が従事することによって、地域が活性化して、自然森林と木材生産場を区分することで日本は永久に安泰である。 C 山崩れが減って、水資源が増える。 ○ 国有林において、戦後64年間に亘って自然森林を皆伐して林業=木材生産の挿し木スギの林業を行ってきた付けが、人災まで誘発しています。 ○ 今年も山口県防府市の老人ホーム、福岡県篠栗町民家を裏の挿し木スギが崩れ、兵庫県宍粟市の挿し木スギが土砂災害を起こして数十人の尊い生命を奪い、財産までも失いました。 ○ このような悲惨な災害の原因は、国の政策の誤りです、挿し木スギには 直根がないために、急斜面や崩れやすい場所には挿し木植林しては絶対にいけない所です、また挿し木スギはクロンなので寿命が来たら枯れる恐れがあり,もしその様なことになったら日本の山が砂漠になります。 ○ 急斜面や崩れやすい場所には、人間が手を付けないことです、自然に任せることで、そこに適した強い草や樹木が自然に復活し、直根で地下に深く入り土砂災害を防ぐのです。 ○ 雑木の樹木には、直根が地下に深く入り、水を地下に送り貯えて、沢や川の水が増え川と海の生き物が蘇る。 ○ 自然森林は、地下水を貯えていて、いつも平均に水の共給をしてくれる いわゆる緑のダムで砂防やダムが必要ない。 ○ 本物の森は、水資源が保全できて、山崩れが少なく、土砂災害も減り災害 復旧工事が減る。 D 衰退している日本林業が生き返る。 ○ 林野庁予算の半分が民間林業に流れるようになることで、林業従事者の給料がアップでき、若い林業従事者を育成できる。 ○ 国有林での木材生産・搬出がなくなることで、供給過剰になっている木材の需要と供給のバランスがとれるようになり、国産木材が動き、民間林業家や林業従事者の仕事が増え、賃金が上がる。 ○ 国有林内の木材生産場において、間伐や除伐が必要な場所については、市町村が地元企業や林業者に作業させる。 ○ 林野庁が国有林の管理していた山については、自然保護のNPOに委託して、見回り管理させることによって、100分の1で済んで無駄遣いが減り 自然森林も破壊せずに林業が全体に良くなっていく。 E 地球温暖化防止 ○ 地球の空気を冷やすためには水が大切であるが、この40年間、植林事業=木材生産に明け暮れた結果が山も川も水不足を起こし、国有林を始めとして、挿し木によるスギ、ヒノキを植林したために水不足の原因を作った。 ○ 国有林内での木材生産=林業がなくなると山崩れが減少し、温暖化を助長する奥山の大規模林道の舗装化もなくなる。 ○ 国有林林業がなくなると、実生の樹木が再生して、直根が地下深くに入るために、本物の森が蘇り、枯渇している小川に再び水が戻り、山や川が復活して緑のダムとなり地球温暖化防止に貢献できる。 |
| ※ 総 括 私は、熊本県球磨郡の球磨川源流で生まれました。家は5代目の林業家で林業を生業としていて、6歳の頃から山へ行って、スギの枝を採取したりして手伝いをしていました。 父と一緒にスギの植林も経験しました。学校卒業後も、主に営林署の下請けなどをして林業をしてきました。 1968年ごろ、大雨でスギの木がたくさん倒れたことがありましたが、その根を見て、根が浅いことにびっくりしました。 今から41年も前のことですが、土砂災害や水の枯渇の本当の原因は「挿し木」にあることに気がついたのです。 林野庁を営林署当時から身近で観察してきましたが、九州では、自然森林が減るばかりで、国有林のほとんどが挿し木スギの木材生産地に変貌してしまいました。 九州山地には秘境も奥山もなく、クマは絶滅したばかりでなく、今のままでは今後もクマ1頭も生息できる森はありません。 こんなに世の中が変わっているのに、国有林ではあいもかわらず、昔のままに林業が行われているのです。今のままでは、自然森林が無くなるまで止めない。 このままでは、日本は滅亡する。そんな危機感に駆られ、居ても立ってもいられず、林野庁廃止を提案するに至りました。 自民党政治が国民の要望に応えられなかったように、給料が安定していると、公務員は世の中が見えなくなり、改善する努力を怠るようになっています。 国有林は、日本の国土において、特に重要な役割を持っています。国有林に自然森林が残っていれば、日本の生物多様性も水源も安泰です。 しかし、現在、日本の山では、国有林も民有林もそのすべてにおいて、森林整備=林業が推進され、最近は、地球温暖化対策として、ますます森林整備が推進され、自然森林は絶滅に向かい、さまざまな野生の生き物が絶滅に向かっているのです。 自然森林を破壊するとすべての生き物が絶滅して、次に待っているのは人間の滅亡です。 林業=木材生産は自然森林を破壊していることに早く気づくべきでしたが、森林整備・美しい森林づくり・水源かん養林づくり、地球温暖化防止など、手を変え品を変え、これまでの日本政府は、木材生産にいそしんできました。 ここ10年ほどは、自分たちが破壊してきた森林破壊をシカのせいにして、「シカが森林破壊をする」などと偽り、大げさに国民にアピールして、環境省が、シカを殺す為の予算獲得にもいそしんでいます。 元もとシカが棲んでいた国有林にスギを植林して自然森林を全滅させ、シカを棲みかから追い出してしまったのは林野行政の人間です。 よく、考えてください。 シカがチェーンソーで300〜500年の大木を伐採したり、ユンボで大きな道路を作ったり、舗装したりすることができますか? これに環境省までもが一緒になって、血税で懸賞金までつけてシカを殺しまくっている日本の現状をなんとしてでも変えなければならないのです。 日本は自然森林が絶滅の危機にあり、野生生物たちは日々、絶望の淵にたたされています。 私から見れば、国は自分で自然を破壊して土砂災害や水害を招き、災害復旧に税金をとって、工事に明け暮れ、鳥獣被害を自ら作り出して、野生生物を殺すための予算を取って実行したり、自作自演の連続であります。 これほど悪質な税金の無駄使いはないでしょう。 ※ 森林環境の赤信号が30年前から九州の山に点灯しています。 九州の森から川の頂点の生き物であるカワウソが90年前に絶滅、50年前にクマ、30年前にイヌワシなどが絶滅しました。 九州は日本で一番林業振興策が取られたところであり、一番にクマやイヌワシが絶滅していったのです。いまや、クマタカも絶滅の危機にあります。 九州山地に1羽のイヌワシも居ないのに、誰も危機感を感じないなど、政府や役人も学者も馬鹿ばかりといわれても仕方がない。 ※ 現行の「森林法」をやめて、新しい「自然森林保護法」をつくらなければ 日本から自然森林と野生動植物が絶滅します。 環境復元時代に合わせて法律を変えることが早急に求められています。 重要なことは、森林と木材生産の区別を明確にすることです。 小中学校の子どもたちに正しい森林教育をすることも大切で、自然森林と木材生産が根本的に違うことを子供たちに教える必要があります。 自然森林づくりには税金は要らず、林業は税金の助けなしには成り立たないもので、今の林業は、農業と同じで根本的に改革が必要です。 植林して50年もかかる木材生産は、民間資金だけでは経営が成り立たず、林業家には、国からの支援が必要です。 現在の林業で儲けているのは、税金で給与をもらっている公務員だけです。公務員の為の林業になっているといっても過言ではないでしょう。 ※ 最近の森林管理局役職や森林組合理事の話によると、植林事業のやり過ぎにやっと気づいてはいるものの、どうしてよいか分からず、困り果てているようです。 戦後からこれまで、多額の税金を注ぎ込み、借金を重ねて植林を続けてきた以上、大失態を認めるわけにはいかないからです。 1997年に大蔵省が林野庁を廃止すると決めたことがありました。それは誠に正しい判断だったのですが、林業族議員が大蔵省を説得してむりやり復活させた経緯があります。 原生林やスギ伐採をした後、それからクマやミツバチたちが棲めるような自然森林になるまで、200年から300年の歳月がかかります。一日も早く林野庁を廃止して自然再生を急がなければなりません。 ※ 林野庁廃止後の国有林と日本林業について 人間社会や機械の進歩などは喜ぶべきことですが、数百年経った自然森林を人間が開発した機械によって、一瞬にして破壊すれば、それを元に戻す為には、再び数百年の歳月がかかるのです。 私は60年間本物の森林をみて来て、いろんな実践をして、経験を重ねてきました。今回、国有林の未来と林業再生について、重要なポイントを以下に記しておきます。 1 現在植林を行っている場所をどうやって自然森林に戻していくかについてですが、間伐しても、将来、木材になる見込みがない樹木は、切り捨て除伐をするのが一番よい方法であり、これには皆伐費用が必要になります。 2 国有林は、将来にわたって、すべて自然森林に戻して豊かな水を育くめば、全世界に、日本の美味しい水を輸出することが出来ます。 併せて、国有林は戦前のように野生動植物の生息場所となり生物多様性が確保でき、鳥獣被害もなくなります。 3 林業は民有林のおおよそ40lで行うことによって、日本の建築関係などの需要と供給のバランスがとれると考えられ、現在植林している場所で林業に不適合な場所については、自然森林に戻して、パルプ材などとして利用します。 現在、日本の山では、スギ・ヒノキの木材生産場ばかりになって、パルプになる雑木山が不足している状況です。 4 基本的に林業は商業であるために、コスト意識のない公務員は完全に排除しなければ、税金のムダが嵩むだけです。 林業から、国や県の職員を除外することが最重要です。 5 新たな「林業法」をつくる必要があります。 6 これからの林業従事者は、木材生産は自然森林破壊であることを頭の中におきながら、林業に携わることが重要です。 7 植林するに当たっては、急斜面には植えない・沢から10m引いて植林する、人家の裏山・道路の上の弱い場所・台風の風当たりの強い場所・大雨で土砂災害を誘発する場所には植林をしてはならないなどの線引きを行うことで、土砂災害を防ぐことが出来、国民の生命や財産を守ることが出来ます。 8 私から見れば日本の林業=木材生産は、20年も遅れていますが、この原因は政治家や行政にあります。 行政の行うことが正しいと思って任せたことが原因です。企業に競争させていれば、工夫や研究をして無駄な税金を遣うことなく、過剰生産もなくなり、生産と需要のバランスが取れた木材生産ができ、土砂災害も減って、もっと多くの自然森林が残っていたと思われます。 ちなみに、(独)森林総合研究所(旧林業試験場)は、自然林保護にも林業育成にも役に立っていません。必要のない研究所です。 ※ 日本国の夜明けが、やっと、123年目にしてやってきました。 それが新星「民主党」です。 日本の未来を保証する「林野庁廃止」を、国民の希望の星、民主党政権において、ぜひ、実現させてください。 公務員が林業から撤退することが真の「地球温暖化対策」の第一歩であり、山崩れがなくなり、国民の生命や財産が守られて、水資源が保全され、川や海の生き物も復活します。 長々ご拝読いただきありがとうございました。 敬具 |
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